得意なことだけやれば会社は変わる。理想の役割分担を考える
真面目で勤勉な日本人の平均年収がたった460万円。しかも中央値はなんと407万円。「どう考えてもこの金額はおかしい!」と主張する2人の経営者がお送りするポッドキャスト番組が「年収1,000万円を日本の当たり前にする〜安月給を打破するブレインスイッチ!〜」です。
このブログでは、番組の内容をわかりやすい記事にして紹介します。
第8回は「得意なことに集中すれば収入は必ず増える」です。
サマリー
・生産性を高めるためには、1人ひとりが最も得意なことに集中して取り組むべき
・事業のプロセスを細分化して人を当てはめていく方法で会社を回している村松さん
・中小企業においては社内だけでなく社外も活用して得意分野専業スタイルを確立しよう
それでは本編をお楽しみください。
限られた時間を得意分野に集中させることの重要性
安田:前回は、会社を黒字化していくにあたって、仕事量を増やせば収入も増える給与の仕組みにしていると伺いました。今は残業を厭わず働く何時間も働くのは難しい時代です。村松さんの会社の社員さんも、他の会社の2倍の時間を働いているわけではないですよね?
村松:はい。
安田:成果が出る仕事に充てる時間を増やしたほうが成果は上がりますし、皆んな得意なことにもっと集中したいと思っているはずです。しかし特に中小企業ではどうしても雑用があるので、結果的に生産性が落ちると思っています。
その人が成果を出せる仕事に集中してもらうための仕組みを作る必要がありますよね?
村松:そうですね。
安田:私は村松さんがどのように住宅を売っているのかに興味を持っていたのですが、お話を聞いていくうちに会社としての「無駄のない仕組み」もすごいなと思いました。
例えば営業職だと、とにかく新規案件を取りにいって数をこなすのが大好きな人もいれば、出会ったお客さんを深掘りしてしっかりとした提案を作るのが得意な人もいます。私が多くの従業員を抱える会社の社長をしていた時にも、人それぞれ得意分野が分かれることは実感していました。
なので新規アポイントに特化する人と提案を作る人を分けて役割分担させたこともあるのですが、正直あまりうまくいきませんでした。どの仕事が一番時給と評価が高いのですか?となった時に、結局リードや案件を沢山取ってくる人の収入が増えてしまうという結果になってしまったんです。
村松さんはここを上手に仕組み化されているように感じるのですが、ご自身ではどう思っていますか?
村松:私自身は材木のBtoB営業と住宅のBtoC営業の経験があります。商品を売る瞬間までは得意なのですが、見積もり作成は苦手で正直やりたくないと思っていました。契約手続きすら面倒で誰かに任せて他の案件へ移りたかったくらいで。ある領域だけが得意だし好きで、その範囲なら活躍できる自負がありました。
しかし材木も住宅も契約で終わりではなく後工程があるので、お客様も含めて最後まで丁寧に関わっていく必要がありました。それでもやっぱり自分以外に得意な人がいるはずだと思ったので、事業を入口から出口まですごく細かく分解しました。そして誰がどこを得意かを見極めて当てはめるやり方を行っています。
役割次第で単価が変わることに不満はでないのか?
安田:仕事を分けると、その役割の市場価値によって単価は変えざるを得ないですよね。単価の低い仕事を担当している人から不満は出ないのですか?
村松:出ないです。 フロントでお客さんと直接向き合う方の時給が高いことには誰も文句を言いませんし、良い時もあれば精神的に落ち込む時もあることを理解して負荷に見合う報酬を設定するようにしています。
安田:組織全体としてバランスが取れているんですね。
村松:はい、今のところ不平不満は出ていませんね。
安田:私は15年ほど前に自分がやっていた会社が潰れて、人を雇える立場ではなくなったこともあり1人法人を続けているんです。長らく社長業しかやっていなかったので、現場に出て納品して請求書を出すまで全部自分でやるのは本当に大変でした。
商品の企画やマーケティングは得意でしたが、不得意な仕事もやらないと1人の会社なんて回らないんです。
村松:アシスタントさんも雇わなかったんですか?
安田:一切雇わないと決めていたんです。自分が現場で何もできない裸の王様だったと気付いたので、もう一度現場力を身に付けようと思って。10年ほどかけて自分でできることが増えたので、今はまた人に仕事を振るようになっています。
会社というのは上手くできていて、「この仕事をやっておいて」と言われたら大体の従業員は言われた通りにしますよね。求人票に書いてある仕事内容と給与で仕事を選んでいるからです。
でも本来は、全員が自分の得意なことだけをやっているというパズルが綺麗に組み合わさってこそ生産性が高くなると思います。
村松:それが理想であり本質ですね。
安田:でもそれは自分で全ての仕事をやってみてようやく気付いたことで、苦手なことを他の社員にやってもらっていた当時にそこまで完璧なハーモニーができていたか?というとそうではありません。
得意なことをやるというよりは、ストレスが少なくてお金になる仕事を選んでしまう人が多いのだと思っています。これからの日本は人口が減るので生産性を上げないといけません。いかに得意なことだけをやらせるのか?という点で経営者の手腕が問われますよね。
社内に得意な人がいなければ、外部リソースも活用しよう
村松:私たちの会社では細かく分けた役割を得意な人が担当していくのですが、社内だけで埋まらない場合は外部に担当してもらうようにしています。「これは社内の〇〇さん、これは社内にいないから外部へ」としていくと本当に得意な人だらけで全てのプロセスを構築できます。
安田さんはコラムでキリンとアザラシの話をされていましたけど、あれが理想だと思っています。
安田:キリンは泳がないし、アザラシは高い木の実を取りにいかない。動物は得意なことだけをやるけれど人間は不得意なことを我慢してしまうという話ですね。
村松:キリンが低いところの草を食べると首を痛めてしまう例と同じことが会社でもきっと起きていて、得意じゃなくても「これはあなたの仕事だ」とやらせてしまうとその人の強みが活かせなくなってしまうんです。安田さんのコラムを読んでから考え方がガラッと変わりました。
安田:外注をうまく使っているというのもポイントでしょうね。費用がかかるからと外注を避けて社内でやらせようとする経営者は多いですが、不得意なことや雑用をやらせると黒字化できる人材も赤字になってしまうんです。小さい組織にとって外部の活用はとても大切ですよね。
M&Aを繰り返してグループ会社が大きくなっていけば、村松さんとしてはより一層得意なことだけでやっていける環境が整いますよね。究極のグループを是非作って欲しいなと思います。
村松:そうしていきたいです!ありがとうございました。
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